
ギリシャの銀行は本日は開きません
今日はギリシャ(Greece)の銀行が開きません!
今日と書きましたが、ひょっとすると7月5日の国民投票までシャッターを閉めるのかもしれませんね。
これって結構狡猾な作戦じゃないかと妄想しています。
交渉上手と言われるギリシャのリーダーだが
ギリシャは“国民投票”を建前にギリシャ国民の【民意】を謳っていますが、Euro圏からすると冗談じゃない!となりますね。
問題を【Euro圏】として捉えるならば、『お前等みたいなダメ地域の意見はゴミなんだよ』となります。
元々異なる価値観や異なる労働単価や異なる財政基盤を無理矢理統合してEuro通貨を共通としたわけですからね。なのでEU首脳達はギリシャの国民投票は腹立たしいでしょうね。
(まあ、裏で筋書きはできているのかもしれませんがね。表面上はそう見えるだろうという妄想です)
.
ギリシャ国民投票では欧州連合、欧州中央銀行、国際通貨基金(トロイカ)が提示する条件を呑むか反るかが 焦点ですが、トロイカの提示するものには厳しい付帯条件があります。
・緊縮財政
・年金カット
・大幅増税
これらを公務員の多いギリシャ国民が受け入れるかどうかです。
ここで考えたいのですが、ギリシャの銀行は投票が終わるまで開く事はないのではないか?という妄想です。
今日はギリシャの銀行は開店しない事が既に報道されていますが、明日も明後日も開かないと思うのです。
何故かと言うと【人質】みたいな考え方じゃないかと思うのですよ。
銀行を開店させれば多くの人がなけなしのお金を引き出してしまい込んでしまうでしょう。(既に金持ちは引き出してスイスにお金を逃避している)国民投票の結果如何ではどうなるか解りませんから、ユーロ貨幣を引き出して手元に置いておきたいと誰しもが思うでしょうね。
これは以前からあった動きですから、今更?と思う人もいるかもしれませんね。
僕が思うには、公務員の多いギリシャでは当然ながら給与は銀行に振り込まれると思うので、今回の【銀行を開店させない】は結構良い作戦だと思いますね。(支配側にとっては)折しも月末なので、給料の振り込みがあった直後かもしれませんね。或いはそれが月初まで続けば・・・
立場を替えて考えてみて下さい。
給料が振り込まれるタイミングで銀行が開店しない・・・嫌でしょ?
ギリシャの公務員の給与支払日がいつなのかは全く知りませんが、月末~月初辺りじゃないかと想像します。
恐らく年金なんかもそうでしょうね・・・
本当は裏で話ができていると想像する理由
もしギリシャの銀行が国民投票日の5日(日曜日)まで開く事がなければ・・・
このギリシャ国民投票ははバンカー側の有利なゲームになります。プレイヤー側の個ギリシャ国民はカタを抑えられている状況で意思表示を迫られる理不尽さがありますね。
例えば、Noという結果を選択した場合。
「トロイカの言うことなんか聞けるか!冗談じゃない」
とNoを突きつけたとすると、基本的にデフォルトを宣言するに等しくなるわけです。そうなるとギリシャがIMFなどにお金が返せなくありますが、困るのはギリシャだけでなくIMFなどの貸した側も焦げ付きが確定してしまいます。
これは結構色々な所に悪い影響が波及します。銀行家の夏休みが飛びますね。ところが・・・銀行預金を抑えておけば、デフォルト!となってもそこに返済原資を抑えている事になります。銀行封鎖のままで「預金税やりま~す!」って言えばいいのです。
預金者側からすると、本来自分が手にするはずのお金が忽然と消えるのです。これは凄いマジックです。
例えば、Yesという結果を選択した場合。
支配側は継続的な融資継続としますが、結局のところ一般国民は重税を課せられて奴隷化されるという、元来の路線が継続されるだけです。
ただ、その時に「国民投票で選んだのは君たちじゃないですか♡」と言われるのだと思います。
つまり、このタイミングで銀行を抑えておけば、支配側としては損がないわけで、どう転んでもカタに嵌める事ができるシナリオじゃないかと・・・
IMFなどから支援を受ける(お金を借りる)とどうなるか?
結構興味深いと思いますが、隣の国を見ると解ります。
・銀行が外資に乗っ取られる
・主要産業が外資に乗っ取られる
そして
・高学歴でも就職できない
・GDPと国民負債が拮抗する(つまり働いた分借金もかさむ)
・貧富格差が広がる
まだまだありますが、まあそんなところでしょう。
故に、国民投票まではこの銀行封鎖は継続するんじゃないかという自分勝手な妄想です。