20250614 イランへの攻撃

沿って | 2025年6月14日

6月月13日イスラエルがイランを攻撃

マーケットではGold買いとドル買いの反応が見られました。
一昔前の「有事の円買い」はなくなりましたね・・・

日本政府はウクライナ支援の為に、岸田外交以来はロシアとの断絶が続いていますから、エネルギーの中東依存度が93%。イスラエル・イランの紛争が激化または長期化すると色々と厄介なことになりかねませんね。

マーケット関係者の見立てでは、この紛争による原油価格に対する影響は限定的と報じられていますが、紛争の終焉がハッキリしないと解らないですね。
一応いくつかのシナリオを想定して気構えした方が良いでしょう。

1. エネルギー供給への影響

日本は原油の約93%を中東地域から輸入しており、特にペルシャ湾やホルムズ海峡が紛争で影響を受けると、エネルギー供給に大きな問題が生じます。
  • シナリオ1: 短期的な供給途絶
    紛争が短期間で終結する場合、原油価格は一時的に上昇しますが、比較的早く安定する可能性があります。ただし、電気・ガス料金やガソリン代の上昇が国民生活に影響を及ぼすでしょう。
  • シナリオ2: 長期的な供給途絶
    紛争が長引いてホルムズ海峡が閉鎖されると、原油供給が大幅に減少し、エネルギー不足が経済活動を停滞させる恐れがあります。政府は代替エネルギー源の確保や省エネルギー対策を急ぐ必要が生じます。

2. 経済への影響

原油価格の高騰は、日本の経済に連鎖的な影響を及ぼします。
  • シナリオ1: インフレの加速
    輸送費や製造コストが増加し、物価が上昇します。日本銀行は金利引き上げを検討する可能性がありますが、経済成長が鈍化するリスクも伴います。
  • シナリオ2: 貿易収支の悪化
    原油輸入コストの上昇で貿易収支が悪化し、円安が進む可能性があります。これにより、輸入品の価格がさらに上がり、経済が悪循環に陥る恐れがあります。
  • シナリオ3: 中東市場でのビジネス活動の制限
    日本企業(例:トヨタ自動車、三菱重工業など)が中東での事業を縮小・撤退せざるを得なくなり、投資や貿易に悪影響が出る可能性があります。

3. 安全保障への影響

中東の不安定化は、日本の安全保障環境にも波及します。
  • シナリオ1: 同盟国との協力強化
    米国との連携が強化され、自衛隊がホルムズ海峡の警備や米軍との共同作戦に参加する可能性があります。これにより、日本の国際的な役割が拡大するでしょう。
  • シナリオ2: 地域紛争の波及
    紛争がシリアやサウジアラビアなどに広がると、テロのリスクや難民問題が日本にも影響を及ぼし、安全保障政策がより複雑化します

4. 外交への影響

日本は中東和平に貢献してきた歴史があり、紛争解決に向けた役割が期待されます。(特にイランとは緊密だった経緯がある)
  • シナリオ1: 外交的関与の強化
    日本がイスラエルとイランの対話の仲介役を務め、経済支援や人道支援を提供する可能性があります。これにより、国際社会での地位向上が期待されます。
  • シナリオ2: 国際的孤立のリスク
    一方的な立場を取ると、中東諸国との関係が悪化し、経済や安全保障での協力が難しくなる恐れがあります。

5. 社会への影響

紛争の拡大は、日本国内にも間接的な影響を及ぼします。
  • シナリオ1: テロのリスク増加
    中東情勢の悪化がテロ組織を活発化させ、日本国内でのテロのリスクが高まる可能性があります。政府はテロ対策を強化する必要があります。
  • シナリオ2: 難民問題への対応
    紛争による難民増加で、国際社会から人道支援や難民受け入れの要請が高まり、日本も対応を迫られるでしょう。
  • シナリオ3: 国内世論の分断
    政府の対応や外交政策をめぐり、国内で賛否が分かれ、政治的な議論が活発化する可能性があります。

イスラエルとイランの紛争は、日本にとって特にエネルギー供給の安定性と経済に深刻な影響を及ぼす可能性があります。安全保障や外交、社会面でも対応が求められ、政府は紛争の動向を注視しつつ、エネルギー源の多様化や外交努力の強化などの対策を講じる必要があります。

 

日本人には理解し難い価値観

私達日本人にはイスラエル問題や中東問題はなかなか理解し難いのですが、ユダヤ教もイスラム教もキリスト教も原典となるものは一緒です。そもそもイエスキリストはユダヤ教徒として生れております。聖書の読み解きに様々な解釈があり、更に民族問題や領土問題が重なって歴史が積み重なり、複雑化しています。

思想信条の自由は世界中で言われていますが、「自由」そのものの解釈は大きなズレがあります…

ビデオ解説:今回の紛争の断片


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