Keynesian beauty contest (美人投票)
「100枚の写真の中から最も美人だと思う人に投票してもらい、最も投票が多かった人に投票した人達に賞品を与える」
「投票者は自分自身が美人と思う人へ投票するのではなく、平均的に美人と思われる人へ投票するようになる」
John Maynard Keynes
2月に入ってからの為替市場を見ると、美人として選ばれたのがユーロで不美人が日本円。
1月末までの人気順が逆転した格好。
大衆の総意としてのマーケット同意だとすると、この美人投票の心理は常に考えておくべきことだと思う。
僕みたいな総意に対して突飛な行動をする逆張派も、この人気投票は気にすべきところだと思う。
まあ、『美人は飽きる』という言葉もあるわけで、投票対象として成り立つペアの中で盛衰を見ながらつまみ食いするというのも妙味だと思う。
ドル円を日足で見た場合、2005年の連続上げを連想させる強い上げで、00ラインの節目もさっさとクリアしてきている。
円転した輸出業者の再度の買戻しも報道されたようだが・・・
ま、個人的にはユーロもドルも売りたい気持ちが強く、上げ相場が始まっても売りで回転させたいと思っていて、個人的な好みと教える立場での矛盾と葛藤が起こりそう。
つまり、個人的には大衆総意の美人は好きでなく、個人的好みで弄りたいというのが僕の内心。
教える立場で言うと、
『大衆の総意がすべて』となる。
いずれにせよ、過熱感の高まったクロス円に注目してみようと思う。