香港を足場にファンドラップへの投資。IFAの選び方

沿って | 2011年8月21日

日本でファンドを買ってはいけない。

そもそもまともなのが売ってない。

日本ではまともなファンド組成ができない仕組みだし、業者と顧客のWin-Winの関係がつくりにくいね。

ファンドを選択するには海外へ目を向ける必要があると思う。

 

ファンド選びはとてもむつかしく、優秀なファンドを買うにも、そこそこまとまった金が必要なのが現状。

そこで、選択肢のひとつにあげられるのがファンドラップ。

 

ファンドラップとは、投資一任運用サービスの一種で、顧客のリスク許容度や投資目的に合わせて、専門のファンドマネージャーのアドバイスをもとに異なるタイプの複数のファンドを選び、ポートフォリオを組んで運用するサービス。

日本国内にはこの手の行き届いたサービスは皆無と言って良いと思うが、日本の近場では香港やシンガポールに出向くと満足の行くサービスを提供している会社が沢山ある。

ファンドを取りまとめている会社では、フレンズプロビデント社やスタンダードライフ社、アビバ社、ジェネラリ社などが有名だが、これらの会社との直接の契約は無い。

これらは大概が保険会社で、取り扱いファンドを、場として提供しているに過ぎない。

契約に際しては、IFA(独立フィナンシャルアドバイザー)を仲介に上記の会社などと契約する。

殆どのファンドラップは積立方式で契約期間が長い。
そして、“保険”としての扱いになる場合が殆どなので、業法の関係で日本での契約はむつかしい。

優秀なIFAとしっかりと組めば年利にして100%の実績を出す事もある。
おしなべて複数年で見た場合も年利換算で20%超のものも少なくない。

しかし・・・
日本国内に聞こえて来るこの手の話は、“詐欺的”な話とセットで聞こえる場合が殆ど。
例えば、破綻した121ファンドとフレンズプロビデントとの抱合せ詐欺販売とか(笑)

 

ネットで調べても、信頼できるニュースソースが少ない。
笑ってしまうのは2ちゃん系の書き込み等。やってもいない人たちが憶測で云々しているので余計に怪しく見える。

 

何でもそうだが、この手の話は自分でしっかりと調べる必要がある。

最近は、日本で『海外投資無料セミナー』なる触れ込みで集客して香港のIFAに紹介する動きも多い。

否定はしないが、注意は必要だと思っている。僕なら乗らない。

優秀な香港のIFAは日本人を積極的に勧誘する必要はないのだ。

 

日本人を積極的に勧誘するにはそれなりの訳がある。
例えば、社歴が短い。ファンドマネージャーの実績がない。など。

顧客が日本人だけならば、究極は騙しても殺される事はない。

しかも、英語力がないので、詳しく調べたりしない。

だから、詐欺を企む奴らは、日本人だけをターゲットにする。  これマジだよ。

香港のIFA資格はとてもむつかしい高度な資格。
立地的にも多様な国の富裕層からアクセスされるところだ。
優秀なIFAは、中国系、台湾系、マレー系、フィリピン系、日系・・・多民族多国籍の顧客層に支持されている。

 

日本人中心に営業活動をしている(外部委託も含めて)IFAは危険と言っても過言ではない。
IFAを選ぶさいには以下をリサーチして欲しい。
・IFAの資格番号と社歴
・そのIFAの顧客分布(聞けば良い)
・そのIFAの取り扱い残高
・そのIFAの決算状況
・そのIFAの運用方針とファンドマネージャーの経歴。

(ファンドマネージャーにも旬がある)

 

因みに、東日本大震災の直後に、あるIFAでは、被災地域の顧客に対して救済措置をとった。

違うIFAでは、丁寧で迅速なメール。

 

これだけ差が出るのだ。

 

皆さんが海外ファンドラップを考える際に参考にしてもらいたい。

 

僕も明日からしばらく香港だ。