20250925 米国の巨大投資

沿って | 2025年9月27日

来週の注目

10月1日(水):ADP雇用統計、ISM製造業景況指数

10月3日(金):米国雇用統計

さて、今回の雇用統計の発表は注目度が高いと思われます。
利下げの発表がされた後の、初の雇用統計となりますから、実体経済がどうなのかを確かめる意味での注目だと思われます。

さて、円が弱い状況がずっと続いています。
この先、どうなると思いますか?

ビデオ① 相場の振り返り

 

長期的に見ると、円安はまだまだ続くと思います。(あくまでも長期目線)

その理由となるお話はいくつかあるのですが、米国の国富ファンドが始まってくる件も円安の材料になります。

 

米国大統領令14196

14196は、「米国のソブリン・ウェルス・ファンド(Sovereign Wealth Fund、政府系ファンド)設立計画」に関する大統領令。2025年2月3日に署名。

  • 目的と方針
     米国の長期的な財政健全性と国際的リーダーシップを促進し、国富の管理を最大化することを目的としています。財政の持続可能性を高め、将来世代の経済的安定を確立することを目指します。

  • 指示内容
    財務長官と商務長官に対し、大統領経済政策補佐官と緊密に連携し、ソブリン・ウェルス・ファンドの設立計画を策定し、大統領に提出するよう指示しています。

関税交渉の際に、宙に浮いたままになっている約80兆円の日本からの拠出にも関係すると思われます。

 

今日はその内容に関して、現段階で解ってきたことをお話します。
今後の投資先にライトを照らす感じで捉えてください。

国際的なSWFモデルとの比較と米国構想の特異性

世界の多くのSWFは、その起源において、石油、ガス、鉱物などの天然資源の採掘および輸出による剰余収益、または輸出によって得られた外貨準備高を基盤としています 。ノルウェーのSWFがその典型的な成功例であり、その目的は通常、経済の安定化、コモディティ価格の変動緩和、および将来世代のための貯蓄です 。

トランプ政権が構想する米国SWFは、これらの伝統的な「貯蓄・安定化」モデルとは異なる、明確な「産業戦略主導型」の性格を帯びています 。

米国が作ろうとしている国富ファンドは、単なる財政的リターンを追求するだけでなく、国家の戦略的利益を前進させるためのツールとして機能することが意図されています 。

このアプローチは、ファンドの資本を国家的な貯蓄に回すのではなく、戦略的投資の手段として使用し、公的資本が民間投資を誘発する強力な「クラウド・イン」触媒として機能することを狙いとしています 。

 

つまり、この国富ファンドが投資する先は大きなリターンが狙える可能性が極めて高いのです。

ビデオ解説:米国国富ファンドを睨んだ投資先の狙い目