20250510 トランプだけを見ていると解らない話

沿って | 2025年5月10日

【2025年5月8日 トランプ大統領「米英通商合意」発表 要点】

米国トランプ大統領が、自身のSNSで「重大な発表がある」と告知していたのは、英国との通商合意が表向きのようです。
発表された内容だけでは投資には役立たないので、その周辺情報を整理して、状況を見ていく必要があるのですが、まずは発表内容をしっかりと確認しておきましょう。

1.発表日と象徴性

– 5月8日は第二次世界大戦「Vデー」80周年。米英が歴史的同盟を祝う日に通商合意を発表。
※この日、ロシア全土も記念式典とパレード

2. ウクライナとのレアアース協定

– ウクライナ議会で既に批准済み。米国が「大量・高品質」の希土類元素にアクセス可(数量は未公表)
※この部分は、ウクライナと英国が100年協定を秘密裏に結んでいた件と関係すると思われる。米英でその件をすりあわせたのだろう。

3. 米英通商合意の骨子

– 交渉期間:わずか4週間で妥結
– 基本原則:互恵性と公正性
– 農産品:米国産牛肉・エタノール等の輸出枠を「数十億ドル規模」で拡大
– 非関税障壁:英国が差別的規制を撤廃し、米国製品を迅速通関(ファストトラック)
– 工業品:米国の化学品・機械類などを新規に輸出可能
– 経済安全保障枠組み:英米で初の「経済安全保障アライメント」を創設し、経済力を国家安全保障と位置づけ

4. 自動車・鉄鋼など個別措置

– 英国車 年10万台 を米国へ 関税10 % で輸入(米国総市場の約6 %)
– ロールス・ロイス など高級車の関税を 25 % → 10 % に引き下げ
– 英国の鉄鋼・アルミ産業も 10 % 関税で保護

5. 今後の交渉・他国への波及

– 週末にスイスで多国間協議を予定
– EU・中国も「公平な取引」を求め米国と再交渉へ
– 中国とは「市場開放」「貿易黒字削減」が主要議題

6.投資と経済見通し

– トランプ氏は新通商政策などにより「約10兆ドル の投資コミットメントが数か月で集まった」と強調
– 減税法案が通れば「米国経済はロケットのように急上昇する」と言及

【表だけを見ていると解らない話(特にトランプ政権はその傾向が強い)】

減税法案が通れば「米国経済はロケットのように急上昇する」と言及からすると、基準以下の所得に対して減税(または廃止)をしたいとの事だと思われます。
ただ、その為の原資に関しては様々な疑問もありますが、色々と周辺を眺めて考察しておく必要があります。今回は二本のビデオ。


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