昨日黒田東彦日銀総裁の発言で一気に円安に触れた理由を解説しておきます。
新人事での初めての日銀政策決定会合が行われ、発表前のレートが93円台で現在は97円台(4月5日日本時間午前11時)
3月12日の高値を一気に超えています。
日銀介入時のコントロール幅が概ね3円前後なので、『発言』に対してのマーケット反応としては極めて異例のようにみえるのですが、発言の要旨を理解すると頷ける部分があります。
今回の発表の中の鍵は、
- 『無担保コールレート翌日物金利』
- 『マネタリーベース』
マネタリーベースを年60%から70%増加させるという表現で14年末には270兆円の資金供給を行うというもので、今まで言われていた政策金利の目標とは全く違った表現がされています。
現在のマネタリーベースからほぼ倍の資金を供給するというもの。
資金供給が単純に倍になるという解釈ですから、マーケット的には素直に『円安』なわけで、こぞって『ドル円』に買い注文が入ったというのが今回の顛末です。
で・・・今回みたいな上げの場合は、不用意に逆張ってしまうと痛いとおもいます。
逆張りでは『政策金利』とか『マネタリーベース』の大きな変化に伴う発表は不用意に手を出すと持っていかれてしまいます。
プ社会員の方は、過去のビデオの中で何度か言ってることなので探してみてください。
でもこういう誘導の仕方って本当に日本の為になるんだろうか?
ただ単にマーケットが傷んでしまっただけのように感じるけど。